漢方について

 

漢方に興味がある方は 是非とも覗いてみてください
知らなかった情報など 漢方に関する情報がたくさんあります
 
当院では漢方を取扱っておりますで いろいろと
参考にしていただければと思います

漢方ってどういうお薬なの?

現代医学(西洋医学)は戦後から近年までめざましい発展を遂げました。
特に 細菌感染症、外科治療(麻酔を含む)、救急救命医学、遺伝子診断などの分野では
その傾向は顕著ですが、一方 高齢化社会、ストレス社会の到来により さまざまな
世の中の歪みが生じてくるに伴ない、西洋医学のみでは対応してしきれない状況や病態が
増えつつある、というのも事実かと思います。
この状況を補う医学の一つとして、東洋医学(漢方)の利点をうまく生かした診療を行う
ことがあげられると考えます。

 
西洋医学では、検査で異常なし=病気ではない  という傾向があります。
一般的には 
症状→検査→原因発見→病名決定→治療
 
と言うステップで診療が進みますが、原因が不明な場合 手詰まりになってしまい、
当面対症療法をするしか手だてがなくなります。
 
漢方では、
 
自覚症状+五感による診察→証の決定=漢方の決定→治療
 
と進みます。原因が不明のままでも、症状がありさえすれば、証(体質)の
歪みを判定することにより、何らかの治療が行えると言う利点があります。

西洋医学的に、病名が確定したとしても、現時点では治療法がなく対症療法しか
できない病気があります。
これに対して、漢方薬で自覚症状自体は緩和される場合があります。

例えば、「冷え症」「肩こり「虚弱体質」「のぼせ(ほてり)症」などは、
病気の中に入れてもらえないのが現状で、こういった症状だけで病院に行っても
よほどひどくない限り医師はまともに相手にしてくれないと思います。
ところが、漢方では、こういった症状に対応するのが得意なのです。
特に温めたり、冷やしたり、体力をつけたりと言うのが得意です。

人間の心と体は密接な関係にあり、心の動揺や心の病が身体に具体的な症状となって
表れることはよく経験することです。(心身一如)
西洋医学では、抗不安薬などで対処されますが、漢方では初めから一貫して心(気)の
働きと臓腑の働きをセットで考えていますので、この方面は得意分野なのです。

体質的に体が弱く、強い薬や治療方法に耐えられない人もいます。
化学療法などで、単に体重あたりで薬剤量を決めても、服作用がかなり異なると言うことを
経験します。おそらく、漢方的には、証の差違による可能性も考えられます。
漢方では、弱いところを補いながら身体のバランスを立て直すようにしています。
実際には、体力を補う漢方薬を使用しながら化学療法を行うと、副作用が軽減されると
言う場合があります。

西洋医学では、食べ物を、3大栄養素、カロリー、微量元素やビタミン、アレルゲン蛋白と
いった物質的視点でとらえて食事指導が行われますが、病気と食事との因果関係が不明な
場合は適切な食事指導は行えません。
漢方では、医食同源の言葉に示されるように、食材にも薬剤と同じ様な薬効
(例えば、温めたり、冷やしたり、乾かしたり、濁したりといった効能)がわかっており、
病気に関係なく、証(体質)や季節に合わせた食事指導が可能です。

西洋医学では、血液や画像所見が重視されるあまり、とかく問診所見や身体所見が
軽視されがちになる場合もあると思います。
漢方では、問診による自覚症状と患者さんから得られる五感による診察所見を重視します。
特に自覚症状が大変重要な手がかりとなりますので細かい問診票もありますが
最近のありのままの症状をお伝え下さい。

こんな皮膚病に使われます。

 
漢方がよく使われる皮膚病を列挙してみます。
 
上に記載してあるほど、効果が期待できる病気です。下に行くほど西洋医学が優先される病気です。
 
実際当院では、1〜5くらいまで漢方を使用しています。
 
1 凍瘡(しもやけ)、冷え性
 
2 多汗症(全身性)、顔や手のほてり症
 
3 女子顔面再発性皮膚炎(更年期女性の顔面皮膚炎 
  打撲後の腫れ、ざ瘡(にきび)、ストレス性のかゆみ、
  再発性口内炎、口唇炎、原因不明の足のむくみ
 
4 原因不明の慢性湿疹、進行性指掌角皮症(主婦手湿疹)
  乾燥肌(小児、老人)、アトピー性皮膚炎、脂漏性皮膚炎、
  慢性じんましん、肝斑(顔のしみ)
 
5 掌せき膿疱症、ケロイドや瘢痕のかゆみ、円形脱毛症、褥瘡(床ずれ)
 
6 膠原病、悪性皮膚腫瘍、乾癬、
  感染性皮膚疾患(水虫、とびひ、ヘルペス、いぼ、フルンケル)
  外傷、虫さされ、接触皮膚炎(かぶれ)、疥癬、しらみ、梅毒
 
7 良性皮膚腫瘍、あざ全般
 

以下によくある質問を載せてみました

 
回答:かならずしもそうではありません。
 
治療対象の症状によって異なりますが、たとえば風邪で急に悪寒がした場合に
葛根湯を内服したとすると、処方がその時の状態に適切であれば、30分以内に
悪寒が緩和されます。
 
急性の胃腸症状の場合は、感染性胃腸炎では時期がこないと治らない
(逆に時期がくればなおる)でしょうが、神経性胃炎では処方が適切ならば数日から
1〜2週間で改善傾向がみられる場合が多いですし、皮膚科の症状の場合は処方が
体質に合っている場合は、かゆみの場合は数日から1週間、ニキビでも2〜4週間以内に
何らかの改善傾向がみられる場合が多いです。
 
逆に2〜3ヶ月内服してもほとんど効果がない場合は処方が適切でない場合が多く変更、
中止の検討が必要と思います。ただし体質的原因による慢性皮膚疾患においては、
漢方を内服しなくても病気が再発しない、すなわち体質が改善された、という状態に
なるまでには、内服期間はうまくいった場合でも少なくとも数年はかかると考えたほうが
よいでしょう。治療効果をうまく引き出すためには、漢方をただ内服するのみではなく、
生活上の養生(食事内容や睡眠のとり方など)も大切になってきます。
漢方の一般的な「長く飲まないと効果がない」というイメージとしてはこのことを
指しているものと思います。
 
参考サイト:http://www.tsumura.co.jp/kampo/nattoku/06/nattoku6.htm

 
回答:西洋薬に比べて副作用の出現頻度は低いですが絶対安全と言うわけではありません。
 
人体にとって有用な作用は、効果、不都合な作用は副作用、と定義されると思います。
効果のある薬剤は人体に何らかの作用を及ぼすわけですから、一般的にその作用が
強いほど副作用の出る頻度は高くなっていくことになります。
漢方も決して例外ではありません。
漢方薬の副作用といえるものは大きくわけて、以下の場合があります。
 
a) 本来の漢方薬の効果が過剰に出てしまうことによって不快と感じられる場合
 
 代表的なものとして、
 
 *麻黄による動悸、ふるえ、尿の出が悪くなる
 *大黄過剰による下痢
 *単に投薬量過剰による反応
 などがあります。
 
同じ作用のある西洋薬を同時に内服して(麻黄含有漢方の葛根湯と風邪薬など)、
敏感な体質の方は症状が強く出てしまう場合もあり、こういった点からも西洋薬との
飲み合わせにも注意が必要な場合があります。こういう場合は漢方薬の減量で改善される
場合が多いですが、患者さん自身には判断が難しいことが多いので、いったん内服を
中止されてご相談されることをおすすめします。
 
めんげん(好転反応といわれるもの)もこの部類に入るでしょう。これは漢方内服後、
病気が一過性(数日以内が多い)に悪化して以降改善に向かう、というもので、
実際経験することがあります。
しかし、現に違和感がある場合、一過性の好転反応なのか、本当の副作用かは
その時点では判断困難ですので、内服をいったん中止するのが無難です。
好転反応だったかどうかは、あとになってみないとわからないのです、
もし悪い副作用だったら、大変ですので。
 
b)漢方の処方、生薬が患者さんの体質に合わないため不快と感じられる場合
 
 これは医師の判断が患者さんの状態に合わない場合におこる反応です。
 
 胃もたれしやすい患者さんに、消化の悪い地黄を処方して、もたれが悪化したというのも
 ここに分類されます。このような判断の誤りは、医師側の問題としては、体質を検討せず
 病名のみで漢方処方を決めてしまう場合におこりやすくなります。
 また、知り合いが効いたので、その漢方薬内服したら効果がないばかりか、かえって
 悪くなったというパターンがあります。同じ病名でも体質が違えば漢方の処方は
 異なるわけです。当院では、なるべく患者さんの体質にあった漢方薬を処方するよう
 努力しております。そのためには体質を判断する情報が必要ですので、漢方治療を
 ご希望の患者さんにはご面倒でも専用の問診票の記入をお願いしております。
 よろしくお願いいたします。
 
c)漢方生薬のある成分に対するアレルギー反応による副作用
 
 *桂枝によるアレルギー性の発疹
 *黄ゴンによる、肝機能障害、間質性肺炎
 
などがあります。他にもまれながら、アレルギーで肝機能障害、肺炎がおこった事例は
報告されております。これらの副作用はまれながら重症になる場合がある大変困った
副作用といえます。あらかじめ発症の予想ができないまれな副作用ですので、
もし原因不明のカラ咳が続く、倦怠感、微熱、食欲不振などがある場合は、
漢方薬による副作用の可能性も疑う必要があります。
内科受診の際には漢方薬を内服中であることを申し出ていただくとよいと思います。
副作用の早期発見のため、黄ゴン含有の漢方を長く内服されている方には採血を
おすすめする場合がございます。要はこういうこともまれにはおきることがある、
と頭のすみに入れておくことが大事です。全く疑わないと、もしもの時に発見が
おくれてしまいます。内服していて、不安に感じた場合はご相談ください。
 
d)漢方のある成分の代謝がうまくいかない体質の患者さんにおこる副作用
 
 甘草による偽アルドステロン症が有名で、漢方の副作用の代表例といえます。
 症状としては、足のむくみ、血圧が上がる、力が入らなくなる、といったもので、
 採血では、血液中のカリウム値が低くなります。こういった症状が出て来たらすぐに
 内服を中止し、早めの受診をお願いいたします。
(甘草の有効成分である、グリチルリチンの排泄がうまくいかない体質の方に発症すると
 いわれており、摂取量が多いからといって必ず発症するというわけではありません。)
 
これだけ書いてしまうと、怖くなってしまう患者さんもいらっしゃるでしょうが、
西洋薬に比べれば、漢方の副作用の出現頻度は低いので、それほど過敏になる
必要はありません。でも絶対安全、ということは決してないということです。
違和感を感じているのに我慢して内服を継続するのはよくありません。
なにか違和感を感じた場合にはまず内服を中止して様子をみていただき、違和感が
緩和されない場合は早めに受診してご相談いただくことをおすすめいたします。
 
参考サイト:http://www.tsumura.co.jp/kampo/nattoku/07/nattoku7.htm

 
回答:やや制限はありますが、保険が効きます
 
やや制限はありますが(茨城県では原則、月2種類以内)、保険が効きます。
薬剤の種類やメーカーによって値段が違いますが、それほど高額にはならない場合が
ほとんどです。
 
たとえば、平成30年5月現在、平均的価格の葛根湯(ツムラ)では、1日3回5日間
内服した場合、自費料金で300円、3割負担で90円となります。
仮に1ヶ月(30日)内服するとすれば540円となります。
 
柴胡、朝鮮人参、黄連などの生薬を含む薬剤は価格が上がりますが、高いほうの
部類になる小柴胡湯(ツムラ)の場合でも3割負担30日分で1980円となります。
市販の漢方薬(煎じ薬で月2万円前後)と比べれば、かなり負担は軽減されると思います。

 
回答:メーカーによっては、錠剤やカプセルがある薬剤も存在します。
 
 
当院では、特に味の面で評判の悪い漢方中心に、錠剤やカプセルを
ご用意してありますので、漢方を試したいが味がどうにも受け付けない、
という方はご相談ください。
 
ただし、短所としては、錠剤やカプセルが用意されているのは
ごく一部の漢方薬に限られること、錠剤の場合は裸の丸薬が多く
多少の味はすることと、内服する錠剤の数が西洋薬に比べて多いこと、
カプセルの場合はやや大きいものが多いこと、
があげられますので、診察時にご相談ください。